「つながり」を用意する
結局、横浜の旧都心の魅力は細部にこそあるということです。
故に、投網をかけるような再開発や、ひょっとすると商店街単位で情報を発信していこうとする事さえ、その魅力を塗りつぶしてしまうようなことになるのかもしれないと思うことがあります。
あるとき、南区に生まれ、最近、この横浜に帰ってきたというタクシーの運転手さんに出会いました。
彼、曰く、昔は元町のジーパン屋で友だちと待ち合わせをした。そこは当然、喫茶店でもないのに、半ば仲間たちの溜まり場のようになっていて、そこに行けば誰かがいた…
昔の横浜にはそういう場所がたくさんあって面白かったと。
もちろん、経済性を考えたら、逆行するような店舗経営なのかもしれませんが、みなとみらいができ、また、これから横浜駅周辺の再開発が進んでいけば、そうした牧歌的ともいえるような店舗を人々は、また懐かしがるのだろうと思います。せっかく商店会があるのなら、あまり新鮮みのないイベントを繰り返しているより、こうした店(というか場)をつくった方がいいのではないかと思うことがあります。
今、人々は、人と人とが繋がることを求め、その切っ掛けを探しています。そして、その「切っ掛け」は、一過性のイベントではつくり出せないものです。
しかも、個人の事業主がそれをするには、あまりにも負担が重すぎる…
だったら、みんなで協同して、それを実現すれば、と思うのですが。
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